私の写真日記 My Photo Diary

Pentax Family 117 , Summer 1997

Compact Works Gallery

私は職場が自宅のとなりにあるため、年中同じ敷地内で過ごしています。ですから写真を撮りに出かけることも少なく、生活の中で身の回りにカメラを向けることがよくあります。この写真をどうしようとか考えず、気が向いたときにただ撮っておきます。今回この作品を見て、何気なく撮った平凡な写真でも、あとでこうして並べてみると結構いいストーリーになっているものだと感心しています。写真にでも撮らなければ気にもとめない、記憶にも残らないような光景も、あとで見るといろいろと面白い意味を持っているもので、無意識にただ撮っておくことも写真を楽しむ方法の一つではないかと思っています。

 

ペンタックス・ファミリー117・1997

 

 

父は自分の撮った写真をたいそう気に入っている。だが、まわりの人はほめてはくれない。芸術家は孤独なものなのだと、自分で自分をなぐさめている。

ベスト体重は65キロ。なのに「太っている」この体重計はどうも気にいらない。

カメラ:フジカルディアミニティアラ・フジノン28ミリ、リコーGR1GRレンズ28ミリ、ニコンF4AFニッコール28ミリ  フィルム:フジクロームベルビア

この作品は大変好評だったので、つい調子にのってさらに大作の「父の写真日記」を作ってしまった。「父の写真日記」は自分では自信作であったが、家族には大変不評だったため、どこにも発表せずそっとしまっておいた。しかし月日がたち子供たちが皆家を出てエンプティー・ネストとなってしまった今、心配事がたえず反面にぎやかでもあったこの頃が大変なつかしく、こっそりここに発表することにした。

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